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『BEATLESS』イラストコンピレーション集「ANALOGHACK」 

twitter等では告知したんですが
2014年末のコミケにて発売された、『BEATLESS』のイラストコンピレーション集「ANALOGHACK」に一枚かいております。

B5H6ai-CYAAy3_S_20150102062725ae7.jpg
redjuice先生のイラストが素晴らしい・・・(*´д`)

“ANALOGHACK”特設サイト

uncron様サイト内紹介ページ

さて、こちらに寄稿した自分のイラストなんですが、提出段階でクソ長いキャプションがついていたんですが、
長すぎてボツになってしまい(笑)本の方には代わりに大幅に短い文章が載っています。

せっかくなんでココに載せておきますね。本買っていただいた方は併せてどうぞ。
こんなかんじのバックグラウンドがあってあのイラスト、みたいなふうに見てもらえれば幸いです。








テキストA(長い)
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hIE:pjesma
アナログハック「sing a song」



アンドロイドは歌を歌うか
hIE「pjesma」が私のもとにきてから、たびたび私はそういう疑問を抱いた。

もちろん、「歌を歌ってくれ」と頼めば彼女は歌ってくれるだろうが、
それは音楽プレイヤーの再生ボタンを押すことと変わりがない
本質的なイミにおいての歌とは、なにか気持ちが揺れ動くようなときに
自然に口をついて出るモノだ。
例えば学校を卒業する日、これまでの追憶ともうその日々が再現されることはない喪失、様々な感情を抱いた僕たちは
思わず蛍の光を口ずさんでしまうだろう。もしくはなにか良いことがあった日の帰り道、家へと続く坂道で
つい鼻歌を口ずさんでしまうかもしれない。
しかしその揺れ動くべき心をそもそも持たないHIEがそうした本来的なイミでの歌をうたうことはない。

hiEは歌わない
わかりきった結論の上でなおもそのことへの興味が失せなかったのは、自分が上代のアナログレコードのコレクションで部屋を埋めてしまうような好事家だからなのかもしれないし、もしくは少しのロマンチシズムのせいなのかもしれない
人工知能が歌をうたう?素敵なことじゃないか!



とはいえその道の研究者ではないの自分にできることはそう多くない。何か本格的な実験を
するといったことでもないし、そうした成長プログラムを組むには門外漢すぎる

私達が「雨に歌えば」を聞いたことがないうちはほとんどの場合雨は憂鬱なものとして終始するが
その曲を知った後は雨の日にその曲を口ずサムことで少しの快適さが得られるようになるように、
学習することで心は形成されていくものだ

手始めとしてHIEと一緒にいるときはなるべく音楽をかけるようにした。
彼女の空きデータベースに自分の選りすぐりの楽曲コレクションをコピーしたり
ギターを弾かせてみたり(教えたらすぐ弾けるようになり今では自分より上手い・・)
ときにはその曲や使用されている楽器、曲の成り立ち等に関する薀蓄を聞かせたりした
私はこういう話が好きでよくこういう話を披露するが普通の人はたいていうんざりした表情をするものだが
HIEはちゃんと聞いてくれるので私の精神衛生にも良いかもしれない。最も彼女は「内心」うんざりしているかもしれないが


中略


ひどくうんざりする長い長い仕事がようやく終わった日の朝、徹夜で作った報告書をようやく送信した後、
外の空気を吸いに屋上へ向かった
「ご一緒しましょうか」といったHIEとともに階段登り屋上へ出た時、ちょうど空は見事な朝焼けに包まれて
まだ眠りから冷めていない町を覆っていた

夜の碧に明けのオレンジが染みこんでいく。その美しさになんとも言えない気持ちで黙りこんでしまった
私の背後で透き通るような歌声が聞こえてくる

振り向いた私の目に飛び込んできたものは



jpeg.jpg




曲と呼応するように浮遊する支援鏡板が朝焼けの空気を反射する。
戦闘になれば敵を八つ裂きにして灰にする道具だ。
眼下のまだ夜の街を灯す街灯の光と相まってプリズムの海に浮かぶ彼女の歌声はまるで・・・・

歌声が街の喧騒に消えたとき
ばかみたいに半開きのままだった口をようやく動かして
「今歌を歌っていた?」と聞くと、彼女は一瞬戸惑ったような間を置いてから「歌、ですか?今?――いえ・・私にそういった記録はありませんが」といつものニュートラルな表情で答えるプジェスマ。
いや歌った、確かに聞いたとしつこく食い下がる私に対してすこし困惑したような「形態反射(表情)」を見せ・・・

あれはなんだったのか。後日彼女のログを詳細に分析してみたが、私が歌を聞いたあの時間あの瞬間のデータには
たしかに発声に関するデータはなかった。徹夜続きの自分が見た幻か、それとも記録するほどのことでもない
私へのアナログハックだったのか

しかし私は確かに聞いたのだ。朝焼けの都市に溶けるようなあの歌声を







hIE:pjesma アナログハック”sing a song” 

褐色は趣味です。




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なんでこんなクソ長い文章を書いたかというと、「あなたがあなたのhiEに”アナログハック”された瞬間とはどういうものか」というのがテーマだったんですね。
自分の目の前にhiEが居たとしてどういう瞬間にグッとくる?ってすごい考えてたんですよ。

結果自分は「歌う」という行動をテーマにしたんですが、
例えばただニッコリ歌ったら俺はアナログハックされるのか?と。
ただでさえ疑り深い現代日本人、それの未来ですよ?
ましてやhiEがそういう方法でハックしてくると既に知っているhiEのマスターであれば
ホイホイ歌った程度じゃいうほどハックされませんよね。
その歌に本当にアナログハックされてしまうのは
”本当の歌”を見てしまった瞬間じゃないのか――――


と、いうことでそれに至るシチュエーションをうんたらかんたらしてたらこんなかんじになってしまい。
編集のuncron様には本当にご迷惑をお掛けしました(謝罪)

ちなみに名前のpjesmaはどっかのことばで「歌」というイミです。


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